「借金してでも買わないと!」
いざ、サージテルの世界へ!
大学を卒業したのが7年前。大学病院に研修医として入って1ヶ月後、すぐにルーペを購入しました。そのときはまだ、サージテルじゃなかったんですけどね。とにかく安月給だったので、他社の一番安いガレリアンルーペ( 2.5倍)しか手が出ませんでした。
拡大しないとマズイと思ったのは、初めて抜髄を経験したとき。たしか左上の6番だったと思います。知識としてこのへんにあるんだろうなというのはわかるのですが、実際には見えない。無影灯の暗さにも絶望しました。どれだけライトを入れても見えないんですよ。「ん? んん?穴なんてないけど……」って。怖かったです。何も見えないし血はバンバン出てくるしで、フリーズしてしまいました。
そのときにサポートに入ってくれた先輩がライト付きのルーペをつけていて、ずいぶん明るく見えるんだなと。それで、その日のうちに出入りの業者さんにお願いしてライトを使い始めたんです。
サージテルと出合ったのは、次に勤めて今もお世話になっている日高歯科クリニックでした。入ってすぐのころ、日高豊彦院長に「田井くんはいつも拡大鏡をつけていて勉強熱心だね」と言ってもらえて。さらに、「常につけているならガラスレンズのほうがいいんじゃないか」とサージテルを勧めてくださったんです。そのほうがクリアに見えるし、視野も広くなるし、ゾーンも歪みが少ないからと。これはもう覚悟を決めて「借金してでも買わないと!」と思いました。