SurgiTel for dental

田井 康晴 先生

「シンプル・イズ・ベスト」
このライトなら、
フットワーク軽く動ける!

田井 康晴 先生

日高歯科クリニック(神奈川県)

EVK350(5倍)  Wireless Air

「ルーペとライトが合わさって100%以上のパワーを発揮する。 それがサージテルです! 別々に考えてはいけないと思う」
こう語るのは、日高歯科クリニックで根管治療と歯周病治療を担当する田井康晴先生。
もともと『ハイ インテンシティ』を使用していましたが、
『ワイヤレス Air』の登場を知って導入することに。
それぞれのライトの魅力と使い分けについてお聞きしました。

「借金してでも買わないと!」
いざ、サージテルの世界へ!

大学を卒業したのが7年前。大学病院に研修医として入って1ヶ月後、すぐにルーペを購入しました。そのときはまだ、サージテルじゃなかったんですけどね。とにかく安月給だったので、他社の一番安いガレリアンルーペ( 2.5倍)しか手が出ませんでした。

拡大しないとマズイと思ったのは、初めて抜髄を経験したとき。たしか左上の6番だったと思います。知識としてこのへんにあるんだろうなというのはわかるのですが、実際には見えない。無影灯の暗さにも絶望しました。どれだけライトを入れても見えないんですよ。「ん? んん?穴なんてないけど……」って。怖かったです。何も見えないし血はバンバン出てくるしで、フリーズしてしまいました。

そのときにサポートに入ってくれた先輩がライト付きのルーペをつけていて、ずいぶん明るく見えるんだなと。それで、その日のうちに出入りの業者さんにお願いしてライトを使い始めたんです。

サージテルと出合ったのは、次に勤めて今もお世話になっている日高歯科クリニックでした。入ってすぐのころ、日高豊彦院長に「田井くんはいつも拡大鏡をつけていて勉強熱心だね」と言ってもらえて。さらに、「常につけているならガラスレンズのほうがいいんじゃないか」とサージテルを勧めてくださったんです。そのほうがクリアに見えるし、視野も広くなるし、ゾーンも歪みが少ないからと。これはもう覚悟を決めて「借金してでも買わないと!」と思いました。

入ってくる情報量、調整のしやすさ、
そしてカッコよさもダントツNo.1!

サージテルは戦闘機のコックピットを作っていた人間工学のプロが開発したんですよね。すごい人がすごいもの作っているなって。それ以上に、サージテルをかけてオペをする日高院長の凛とした姿。そのカッコよさへの憧れがありました。

一応、他社の拡大鏡もデンタルショーなどでいろいろ試してみましたが、サージテルはダントツでスタイリッシュ! 調整もしやすくて、カチッとはまります。何より、入ってくる情報量がケタ外れ。迷う余地はありませんでしたね。

ただし、倍率選びだけは悩みました。僕はひとりで治療に当たることも多く、あちこち手を伸ばしたり、かがんだりしながらフットワーク軽くやらなければいけないんですね。だから、視野を動かしたときに揺れが少ないのも重要なポイント。その意味で最も安定するのが5倍でした。

一方、ライトは『ハイ インテンシティ』を同軸にして使うようにしています。明るさも光の到達力もバツグン! 凹凸感が鮮明にわかるし、乾燥してのう蝕取りなんかも毛羽立ちが見えるんです。検知薬で染める前に乾燥させるだけでだいたいのう蝕の範囲がつかめるので、時短にもなりますよ。

多くの先生が「サージテルをかけると気合いが入る」と言いますが、ホントそのとおり。僕にとっては〝もうひとつの目〞です。若い研修医の先生に「根治を教えてほしい」とお願いされることがありますが、大切なのは自分の目できちんと見ること。それが一番わかりやすいし、一番成長につながりますよね。

通常はシンプルなワイヤレスAir、
ここぞというときにハイ インテンシティ

ハイ インテンシティの大光量は本当にすごいと思います。ただ僕の場合、ずっと70,000ルクスだと目に強すぎるんですよね。だから通常は落とし目にして、無影灯と変わらない18,000〜22,000ルクスくらいに調節しています。一番使うのは、19,000ルクスですかね。そして、細かく見たいときは少し上げる。ほんの1mmくらい、ちょいっとつまみを動かすとラクに見えるんです。根治とかの本当に深いところをやるときやオペで見えにくいとき、根尖の近くにある破折ファイルを見るときなどは、ガッと最大光量近くに調整するようにしています。

そんなふうに工夫しながら使っているときでした、『ワイヤレス Air』が日本に上陸したことを知ったのは! じつは海外で見たことがあって、ずっと興味はあったんですよね。理由は大きく2つあります。

まず、コードの煩わしさから解放される点。先ほども言ったように、僕たち勤務医はひとりで対応することも多いんですね。無駄をなくして素早く動かなければいけないのに、有線だとコードが引っかかったりする。ほどいて戻ってきたら、今度はたわむ。そして、それがまた引っかかるみたいな……。

もうひとつ、ショートバッテリーにも惹かれました。長いのは3段階の調整ができていいのですが、僕ってそそっかしいので誤タッチしてしまうことがあって。それがすごくイヤだったんです。その点、Airはスイッチがひとつ!誤タッチを防げるし、手首の腹で押せるから感染予防にもなりますよね。

光量も一般診療であれば十分です。シンプル・イズ・ベスト! とにかく単純化しようということでAirを導入しました。結果的に、見た目もショートのほうがカッコよかったというオマケつき(笑)。今は9割くらいAirかもしれませんね。

もちろん、ハイ インテンシティも使っていますよ。長いオペなど途中でバッテリーが切れると怖い場合や、樋状根など強弱をつけたいときにはハイ インテンシティの出番。ここぞという場面では絶対に必要ですね。

自分が使いやすい道具で、自分のルーティンワークをつくる!

普段、洋服とかにはお金をかけないんです。でも、仕事の部分は違う。患者さんの健康を預かる者として、きちんと投資しようと思っています。

それもやっぱり日高院長の影響ですね。ものすごく道具にこだわるんですよ。これはこういうときに使う、こっちはこういうときに使う。近くで見ていて「これぞプロ!」と感じます。その院長が最初に与えてくれた教えが、「自分が使いやすい道具で自分のルーティンワークをつくったほうがいい」ということでした。

僕にとって一番の負担は何だろう? それは使っていて疲れることだな。じゃあ、疲れにくい道具を積極的に取り入れよう。そのひとつがAirだったわけです。おかげでストレスなく動けるようになりました。

ファインレンズにしたのも、同じ理由からです。曇らずキレイに見えて、かけていることさえ忘れてしまう。それぐらい自分の目というか、体の一部になった感覚ですね。

Airの導入もファインレンズへの変更も大正解でした。これからも〝使いやすさ〞や〝疲れにくさ〞にこだわって、それに見合う道具があればどんどん導入していきたいと思います。

※2020年10月時点での情報です。