SurgiTel for dental

土田 健太郎先生

「拡大チーム診療」
全員が同じ目を持つことで、チームワークのプラスに!

土田 健太郎先生

医療法人社団
土田歯科医院(山形県)

EVK800(10倍) High Intensity

「木も見て森も見る」ように幅広く、かつ繊細な診療スタンスを保ちたいーー
お父さまの土田秀三先生が経営する土田歯科医院に健太郎先生が入職したのは10年ほど前。
二人三脚で患者さんとの信頼関係を築き、地域に根差した歯科医院をつくり上げてきました。
そうした中、健太郎先生が主として推進したのが、サージテルによる〝拡大チーム診療〟です。
全員が同じ目を持った先に何があるのか。
これからの自分の使命をどう捉えているのか。
未来を見据える健太郎先生にお聞きました。

知らなかった世界が広がり、わずかな変化にも気づけるように

土田先生

「見える状態をつくれるのに、あえて見えない状態で治療をするのは罪だ!」

大学の指導医の先生に言われた、忘れられない言葉です。明るく大きくして見ることは、歯科医師にとって一番大事な診査・診断においてものすごく重要な要素になると。

その憧れの先生が愛用していたのが、『サージテル』でした。とはいえ当時はまだ、漠然と「使ったほうがいいな」くらいに思っていましたね。

僕がサージテルを使い始めたのは臨床に出て4年目です。そりゃあ、うれしかったですよ。つけているだけで自信がみなぎってくるというか。目標とする先生に、気持ちだけでもちょっと近づけた感じがしましたね(笑)。

とにかく入ってくる情報量が違います。歯石の取り残しはもちろん、裸眼では絶対にスルーしてしまうであろう歯肉の異変とか奥歯のクラックとか……。知らなかった世界がそこに広がっていて、わずかな変化にも気づかせてくれるんです。

サージテルと出合っていなかったら、拡大して見ることの本当の意義を知らないまま大きな損をしていたでしょうね。間違いなく今いるステージにはたどり着けていなかったはずです。

本音をいえば、学生のときから使っていればよかったなって。あのころの自分に何か言えるとしたら、「今すぐサージテルを使え!」ですね(笑)。

体の一部のようにフィットして、一瞬たりとも目的物を見失わない

サージテルを常に使うようになって、はっきり言えます。見えるからこそわかること、できることがあるって!

じつはサージテルを使う前に少しの間、他社の拡大鏡を使っていた時期があります。裸眼と比べれば見えていると思っていましたが、ぜんぜん見えていなかったことに気づきました。しかも、動いたときにズレてきて……。それがすごいストレスだったんですよね。

サージテルは〝見える〟の次元が違うし、かけたときのフィット感も抜群です。体の向きを変えたり顔を傾けたり、どんな姿勢を取っても体の一部のように収まってくれます。倍率が高ければ高いほど少しのズレが目的物を見失う原因になりますが、その心配をせず診療に集中できる。僕にとっては、見えることと同じくらい大きなことでした。

あと、1日中つけっぱなしでも鼻や耳が痛くなりません。重さを感じないから、体が疲れない。マイクロスコープと併用していますが、やっぱり機能性や使い心地でサージテル! ほかのものでは代用できませんね。

診ること・治すこと・守ることそれができるのは見えるから!

土田先生

拡大鏡の使用は、診療の基本です。見えなければ、診ることも治すことも守ることもできません。だからこそ、自分だけが使っているのではダメ。

とはいえ、当院も以前は僕だけが拡大鏡を使っていました。それだと同じ目線で話ができないし、歯石や着色の取り残しを伝えようにも理解してもらえません。そこからですね。まずは歯科医師である妻がサージテルの6倍を、次いで勤務歴が長い歯科衛生士も6倍を使い始めました。

残る2人の歯科衛生士には自分に合ったものを選んでほしくて、いろいろな拡大鏡を試着してもらったんですね。でも、やっぱり2人ともサージテルがいいと! しかもダントツで(笑)。とりあえず最初は低倍率から使ってもらいましたが、今は「もっと見たい」と6倍にステップアップしています。

人を選ばず、人に合わせてくれる――。サージテルは、それだけ優れた拡大鏡です。少し前から父も3倍を使い始めました。現在は妻が8倍、歯科衛生士4名が6倍、そして僕が10倍。さらに4月から入る新卒の歯科衛生士も、サージテルを与えられることをすごく喜んでいましたよ。

質の高い医療を目指すなら、〝拡大チーム診療〟が必須

拡大チーム診療に取り組んでからの歯科衛生士の成長には驚かされます。恥ずかしながら僕が診査で見逃してしまったものを見つけてくれたときは、本当に頼もしかったですね。〝自分だけで全部を見なければいけない〟ではなく、〝自分が見つけられなかったところをフォローしてくれる〟。全員が同じ目を持つことで共通点が生まれ、チームワークのプラスになっています。

何よりうれしいのは歯科衛生士同士、同じ立場からサージテルの必要性を伝え合ってくれていること。歯科医師に言われるのとでは響き方が違うし、そうやって自分たちの手で文化をつくっていってほしいですね。

この前、歯科衛生士のひとりがサージテルを修理に出したのですが、仕事にならないと言っていました。「これじゃあ患者さんを診られないし、診たくない」って。僕らにとって当たり前のものなので、使えない状況に迫られたときにありがたみを感じますね。

見えて終わりではない見えたことを対話につなげる

土田先生

歯科医師と歯科衛生士は確実に拡大鏡を使うこと。そして、得た情報を使っていないスタッフに共有すること。さらに、そこからわかったことを患者さんにきちんと伝えること。サージテルを通じて見えたものは僕らのものでもありますが、患者さんのものだということを忘れてはいけないと思っています。

初診カウンセリングに最低30分かけるのも、見えて終わりではなく見えたことを患者さんとの対話につなげていくためです。「この患者さんは保険治療、あの患者さんは保険外でやったほうがいい」などと勝手に決めつけてはいけない。選択するのは、あくまでも患者さんです。情報が少ない中で患者さんが何も知らず、されるがままに治療を受けるような状況はあってはなりません。

だから保険だとか自費だとか関係なく、要望に応えられるだろう治療の可能性はすべて伝えるようにしています。患者さん自身が意思決定し、納得のいく形で選択してもらう。それが大事なんですよね。

実際、「こんなに話を聞いてもらった歯医者さんは初めて」「いろいろ教えてもらえてすごく勉強になった」などと言ってもらえることも多いです。はじめは協力的でなかった患者さんが積極的になったりも。こうした患者さんの声や行動の変化に後押ししてもらっている感じですね。

高齢者が多い地域で、未来をつくっていくために

僕が対話を大切にするのは、内科医だった祖父の影響です。今でもときどき「昔、おじいちゃん先生に診てもらったのよ。いつもおおらかで優しくて。いろいろお話するだけで安心したわ」といった話を聞かせてもらうことがあります。何十年経っても患者さんの記憶に残っているってすごくないですか。それくらい対話を大切にする人でした。そんな祖父への憧れが、医者になりたいと思った原点ですね。

この地域は山形県内でも一番高齢者が多いといわれている田舎町です。逆に小児が少ない。5年後、10年後には歯科医院の数も減っていくでしょう。だからこそ、そういう地域で必要とされる歯科医院にならなければいけない。訪問診療を行なったり摂食嚥下機能まで診られるようにしていくのも、地域に根差した歯科医院としてチャレンジし、できることを増やしていきたいという思いからです。

一方、高齢の方だけでは医院経営が成り立たないのも事実。だからこそ、地道に繰り返しメインテナンスの重要性を伝えてきました。その成果が出始め、最近は若い方もかなり来てくれるように。しかも、「毎月診てもらいたい」と言ってくれる人も出てきたんですよ。

〝悪くなったら治せばいい〟という考えから、健康づくりのためにケアをする〟という考えへ。歯科医師が行なう治療は出発点に過ぎません。結局は予防だと思います。その意味でも継続的にメインテナンスへ通ってくれる方が増えているのは、本当にうれしいことですね。

  • 【ユーザーインタビュー】 土田歯科医院 土田健太郎先生