治療への理解が深まり患者さんが前のめりに
口腔内カメラはもともと、以前勤めていた医院で使っていたんです。口の中の状態を患者さんに見ていただいたり、院長のオペの記録を見て勉強させてもらったり。自分の施術を振り返る際にも重宝していましたね。写真のように瞬間を切り取るのではなく、すべてのシーン、すべてのプロセスを残せる。術後の経過が思わしくないときも、原因を推測して改善につなげることができるんです。
なかでも活用していたのは、患者さんへの説明時。治療を終えた後、「今日はこんなことをしました」と過程を動画でお見せするんですね。患者さんの反応は明らかに違いますよ。「むし歯ってこんなふうに治すの?」と、みなさん興味津々。治療への理解が深まるというか、前のめりになってくれるんです。
映像に釘付けになっている患者さんを見ていると、今までたくさんの治療を受けながらも何をされているのか知らないまま来てしまったんだなというのを実感します。術後に写真を見ることはあっても、せいぜい治療前・治療中・治療後の3場面じゃないですか。
その点映像は、どこがどう悪いのか、どんな治療をしてどうよくなったのか、すべての工程がわかるので自然と興味が沸くのだと思います。口腔内カメラがあれば、患者さんの興味と理解は間違いなく深まる。それが『サージカム HD』を導入した一番の理由です。