見ている世界が違ったら、近づけるものも近づけない──丸山 恵莉先生
藤田院長から治療のチェックを受けるたび、思うことがありました。私は裸眼で、院長は10倍の拡大視野。この状況ってどうなんだろう。同じ土俵にすら立っていないのだから、毎回指摘を受けるのは当たり前だよなって……。
もちろん経験年数が違うので、技術でかなわないのは自覚しています。ただ、そのうえさらに「見えている」「見えていない」の違いがあったら、近づけるものも近づけないじゃないですか。「院長みたいに上手になりたい」と思っても、見ている世界が違う限りその差が縮まることは絶対にない。だったら、せめて視野だけは同じにしたい。それで10倍のサージテルの導入を決めたんです。
そもそも「見える」「見えない」は、技術とか努力でどうにかなるものではないですよね。道具の力を得ることでクリアできるなら、自己投資する価値は十分あると思いました。